top of page

見えない美しい稜線を歩く。

yoshidaguide

大好きな四国の山へ。今年も剣山系の人気コース、三嶺1893mから剣山1955mを歩いてきました。

天気予報は晴れでしたが、残念ながら山頂部に雲がかかっていたので景色はありませんでした。ちなみに昨年は雨

名頃の登山口から三嶺までは標高差900m。植生の変化を目で感じる事ができる、美しい登山道です。

標高1500mのダケモミの丘を過ぎると、木々が低くなり、足元にミヤコザサが現れ、森林限界を越えます。白い石灰岩と笹原のコントラストがきれいです。視界があれば良かったけど、これはこれで美しかったです。

↓標高1500mを超えると雲の中

雨は降っていないので、雨具を着るほどではないけど、雲の中は水滴の集合体。やっぱり濡れていきます。

急がず焦らず緩めず、高度差900mを良いペースで三嶺へ。眺望も無いので少し休んで、幕営地の白髪避難小屋へ。

↓トリカブトの群生

白闇のテント場で短くて長い夜を終えて、翌朝は4時出発。濡れた笹を掃いながら暗闇の中、剣山を目指します。

この日も稜線は雲の中。気温は15℃くらい。風が弱かったので、寒さはあまり感じませんでした。

日の出時刻が過ぎて、少しずつ明るくなってくるけど、見えるのは足元の濡れた笹だけ。

それでも、丸石1684mから次郎岌1930mの途中で視界が開けました。唯一の瞬間に暫し見入りました。

↓薄っすらと次郎岌の山容が見えた

300mの登り返しを前に、少し元気になりました。見上げる先も雲の中だけど、歩くことに変わりなし。

次郎岌まで来ると、反対方向からの登山者が多くなりますが、この天気なので登山者の姿は疎らでした。

景色を楽しむ時間もなく黙々と歩き続けて、剣山の山頂まで6時間。時間も早かったので、登山者も少なく静かな山頂でした。このまま歩いて下山するとバスに間に合いうか微妙だったので、最後はロープウェイで時短しました。

丁度いい時間に見ノ越へ下山して、予定より早いバスで名頃へ戻りました。四国を代表する美しい稜線は見えませんでしたが、歩き応えのあるルートを良いペースで歩けて充実した2日間でした。ありがとうございました。



最新記事

すべて表示
吉田太一Facebook
bottom of page