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登山の醍醐味を楽しむ@富栄山

yoshidaguide

岡山県北・鏡野町にある富栄山1204m。白賀渓谷を囲むように1000mクラスの山々が馬蹄形に連なる最高峰になります。アプローチは富栄山の西側にある、のとろ原キャンプ場から登りました。

↓富栄山山頂から北方面、左の平らな山頂台地が課題

ステップアップを目指すクラスは、登山の原点ルートファインディング。地形を読み切って目的地へ辿り着くこと。富栄山の北西面の地形を使って、平らな山頂台地を経由して、無名峰の三角点を探します。

↓特徴のない平坦な樹林帯は難所

特徴のない平らな樹林帯で頼れるのは、進行角度。そこに至るまで、現在地を確認し続けないとコンパスも役に立ちません。目的地までの地形を概念として頭に描きながら、周りの地形の変化を観察しながら、一致点を見つける。

↓山で確認できる最も小さな人工物

無駄のない軌跡で課題をクリアし、更に山頂部に群生する矢竹の猛烈な藪漕ぎを突破して登山道へ出ました。

藪漕ぎの中でも、矢竹は最強です。しなって、弾かれて、叩かれ、切り口は刺さります。文字通り矢のようでした。

↓富栄山から白賀渓谷の深い森 手前に広がる矢竹

この日は雲が多く湿度が高い一日でしたが、山頂稜線は風が通って気持ちが良かったです。

下山は整備された登山道。この道も緑が美しい広葉樹の森でした。秋もきっと美しいですね。

今回も時間いっぱいまで、山に向き合いました。また一つ経験を積み上げて、ステップアップできたと思います。


全ての山は、誰かが何百何千年前に開拓しています。何も情報がなく、貧弱な装備で、多分野生動物も多かった中、山に分け入る。登山道を使わない登山すると、改めて先人のすごさを実感します。登山の醍醐味ですね。


 
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