伯耆大山の東に聳えるピラミダルな山容が格好いい三鈷峰。
古い溶岩ドームで形成された山頂部は、不安定な岩が積み重なっていて崩壊が進んでいます。
アプローチは宝珠尾根からユートピアコースが一般的で、それ以外はバリエーションルートとなります。
大山の紅葉は10月中から11月上旬が見頃です。
ユートピアコースは7月のお花畑が有名ですが、個人的にはここ宝珠尾根の紅葉がお気に入りです。
尾根沿いの紅葉はもちろんですが、大山北壁や三鈷峰西壁を背景にした、岩と紅葉のコントラストが絶品です。
←中宝珠越辺りが見頃でした
この日は出発から下山まで、ずっとレインウェアを着ている空模様。
雨、気温4℃。ゆっくり休憩する訳にもいかず、動き続け、食べ続けないと冷えてくる天気でした。
ガスで視界は良くなかったですが、幻想的な雰囲気と濡れて艶々した葉も良かったです。
下界が望めたのは、唯一スキー場からでした。
達成感はなかったけど、やっぱり高いところから見る景色は良いもんですね。
少し物足らなかったので、裏大山寺の寂静山周りを散策して下山しました。
この先、積雪期の三鈷峰は難易度が一気に上がります。
↑中宝珠越から三鈷峰西壁
積雪期、雪崩のリスクが高い宝珠尾根からアプローチするか、剣谷から北西稜を辿るか、西壁に取り付くことになります。前者は体力と時間が、後者は合わせてテクニカルな登攀を要します。どれもフルラッセル覚悟の登山です。