12月初旬、岡山県北の苫田郡鏡野町にある角ヶ仙を登ってきました。
中国山地の中でも最奥部に位置するので、アクセスが遠くて大変です。
この日は季節外れの温かさ。天気は良かったですが、湿度が高めで空気は霞んでいました。
脱初心者を目指すメンバーの講座は、とにかく地形図の読み込みと地形の把握を課題としています。
地図アプリに頼らず、登山道を目でも足でも追いません。目視で尾根、谷、ピーク、コルを読み解く力を学びます。
↓植林地は下草がないので地形を理解しやすい
ガイドブックやアプリには、赤い実線で登山道が記されています。それを見ながら歩けば、何も考えなくても安全に登山口から山頂に導いてくれます。登山道を歩いていれば道に迷うこともありません。
地図を読むとは、赤い実線の下に描かれた等高線を読み解く事です。等高線による傾斜、距離、地形、標高差などを読み取り、コースタイムの根拠を考えます。道を外しても、リカバリーできるためのトレーニングです。
↑チームでの情報共有は大事です
パーティーで登山する時は、必ず時間軸で行動します。
それぞれが主観で感じる時間経過や歩行スピード、疲労感を客観的に共有する必要があるからです。
地図を「見る」のではなく「読む」事を学んでいます。
景色を楽しむような登山ではありませんが、課題をクリアする充実感があります。
落葉や積雪により登山道が判別できない時もありますし、記された登山道が廃道になっている場合、逆に記されていない登山道がある場合もあります。
山を歩く絶対的な体力は必要ですが、それに頼るのは限界があります。
正しい知識と経験を積み上げ、正しい判断ができるようにしたいですね。