岡山県真庭市、大山古道の歴史が残る三坂山902mと摺鉢山879mを歩いてきました。
好天周期にハマって、この日も快晴。空も風も山も、全てが気持ちの良い登山日和でした。
↓三坂山の左に延びる稜線が大山古道
久世から三坂峠を越えて湯原へ抜ける大山古道。往年の歴史を感じる道には、茶屋跡や石積、切通が残っています。ここ「三坂・みさか」が「美作国・みまさか」の語源ではないか、倒れた案内板に記されていました。
↓十石茶屋跡と石碑
古道は三坂山をトラバースしているので、登山道はここから三坂山への急登を登ります。樹林に覆われて分からないですが、この山は見事な岩峰です。所々に現れる岩壁と巨岩がワクワク感を高めてくれます。
↓三坂山山頂から、櫃山953m(右)と星山1030m
三坂峠からが今回のメインディッシュです。峠から東に尾根を繋いで鋸歯ノ仙・摺鉢山879mを目指します。
テープもあって迷うことはないのですが、深い笹に阻まれてルーファイ必須。これはこれで楽しいですね。
↓背丈を超える笹藪
鋸歯ノ仙(きょしのせん)は大展望が広がります。そこの展望岩の上にケルンを思わせる石組みがあります。
その岩に立って回り込むと、それが祠であることが分かります。中を覗くと仏像が鎮座していました。
↓鋸歯ノ仙からの眺望 ここの岩に祠がある
眼下の深い谷(不動嶽)の先に名勝・足尾滝があり、谷筋を詰め上がった岩の上に祠があります。
その昔、行者が修験のために登っていたのかもしれません。岩の上に佇む祠と目の前の眺望に歴史を感じました。
↓展望岩にある足尾様(足王様)
摺鉢山までの深い笹を終え、山生地区へ下山。このルートが実に素晴らしかった。テープはなくなり、微かな踏み跡も途絶えます。地形も面白く、複雑な尾根を繋ぎながらルートを探しました。久しぶりにワクワクする山でした。
↓樹林に隠れた岩尾根
今回は時間が無かったので、サッサと下山しました。歴史浪漫と隠れた岩地形、途中に見えた不動嶽の岩壁も気になります。まだ何か発見がありそうなので、次回はじっくり歩きたいですね。遅くまでお疲れ様でした。